灰谷健次郎 初版は1974年の児童書である。その当時、私は東京のデパートに両親と連れて行ってもらうと、デパートの入り口で、軍服を着た片腕のない兵隊さんが、デパートの入り口に座っておられたのをを覚えている。今思えばに光と影がはっきりと混在していた時代だと思った。小さい私が見ていたのは、街はききれいなお店が並んでいき、カラーテレビも家に来て、レストランでお食事もできてきれいなお洋服をーも着て…というきらきらした時代として見ていた。一方、影の部分としては、戦争で傷んだ方々や戦争孤児と言われる子供たち、また差別を強く受けていた人々も多く多くいたのではないか。このようなことを考えさせられる本だった。そして、このような背景の中で書かれた本書には、主人公として、大学卒業したての泣き虫の女性教諭の小谷先生が差別の対象とされているような、問題児と言われる子供や、障害を持っている子供と、まっすぐに向き合って愛情をもってかわいがりそして彼らを最終的に、クラスの一員として、他の子供たちからも愛情を交わしながら、ひとり一人を大切にして、認め合い、助け合うことをを学んでいく物語であった。
本文中で、一番気に入った文章は「情熱を打ち込んだものには、人間の才能は限りなく伸びていくものらしい。」(p.118 ) である。文字も書けず、ただハエをかわいがり飼育することににのみ打ち込む鉄三に図鑑を渡し、研究に結び付たけた小谷先生の言葉である。それを小谷先生は鉄三のタカラモノと呼んでいた。これは、誰にでも必ずあると私も思っている。皆さんにも私自身にも。
様々な出来事の後、かたくなに無口無表情だった鉄三が、みんなと笑顔で食事をしていることがとても印象的だった。心と心を触れ合うことがこんなにも大切なことを教えてもらうた気がした。
そして最後になりましたが、先述の兵隊さん方のおかげで、今、私たちは、日本で幸せに安全に過ごすことが出来ています。戦争に行き戦われたすべての方々、日本を守って下ってありがとうございまた。私も日本を大切にしたいと思っています。
今は、パソコンさえあれば、隣の人としゃべらずとも、世界中のだれとでも繋がりが持てて、また、様々な情報も得られ、食事も頼める便利な時代になっている。さらに今後はAIが、我々が考える前に、いろいろなご提案をしてくれるのかもしれない。便利で良いと思う。
だが、私は心と心のふれあいを大切にして、多くの人と喜びを分かち合いたいと思ってしまう。やっぱり昭和生まれは古いの行かな(笑)
そして、どうしても最後までわからなかったのは、この本のタイトルがなぜ「兎の目」なのか。皆さんも考えてくださいね。。。私は、わかりましたよ♪
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