2023.11.30 03:48『「名著」の読み方』秋満吉彦 「100分で名著」のプロデューサーをされている著者から名著の読み方について、とても分かりやすい解説がされていました。なかでも、カフカの『変身』については、この解説を読んでから、実際に『変身』を読んでみたのですが、様々な読み方ができることがわかり、とても面白かったです。名著とは、いろいろな人が、その時の自分に引き寄せ様々な読み方ができるものだと説明されていました。ほかにも、走れメロスの主人公は誰かというお話もありました。また、赤毛のアンやモモなど、大人になってから読むと、違った視点で読めることも記されていました。読み方についても、問いを立てながら読む方法や、難読書の読み方なども記されていました。そして、『読書脳』の著者と同じく、「本をしっかりと...
2023.11.30 03:11『読書脳』樺沢紫苑 精神科医である著者は、多くの人は本を読んでも内容を忘れてしまっていることに気付き、内容を記憶に残す方法や読み方について記述がされている。本の内容を忘れてしまうのは、アウトプットが少ないからだと指摘している。大切なのはインプットをしたら、アウトプットをすること。例えば本の内容を他者に話してその本をお勧めするだけでも何もしない時に比べて記憶に残るとある。また本は読みながらマーカーで線を引いたりメモを取りながら読むことも勧めている。気をつけたいのは、たくさんの本を速読しても内容を忘れてしまっていては、自分の行動を変えることが出来ず、自分を成長させる読み方にはつながらない、との指摘もしている。著者は読書は自分の感想や意見が言え議論が出来るほどの「深読...
2023.11.14 09:58『寂しき魚』室生犀星 日本児童文学名作集より 大きな古い魚が行きたかった、夜になると遠くに見える光の場所。岸の向こうにあるのに行くことが出来ない。想いを馳せ、考え、光に向かって、進もうとするが、その岸から動くことが出来ずに息絶えてしまう。短編でしたが、流れるような美しい日本語に情景がはっきりと心に浮かび、離れませんでした。そしてその余韻は私の心の奥底にとどまり様々なことを考えさせてくれました。
2023.11.08 08:24『怪人二十面相』江戸川乱歩 有名な推理小説ですが、初めて読みました。探偵の明智小五郎と助手の小林少年、対する怪人二十面相との対決で物語が進みます。たまに読者に話しかける作者の言葉に、つい「うんうん、そう思ってた」と返事をしながら、ダイナミックなトリックに、一本取られた!! と80年の時を超えた本に、にんまりしてしまいました。
2023.11.04 08:12如山会能面展お教室に来られている如山先生の能面展に行きました。間近で見ることのできる沢山の能面は、今にも動き出しそうな迫力のある能面や、やさしいお顔の能面など、素晴らしかったです。能面展は、11月5日 11時~16時まで 御池通の「嶋臺」(しまだい)にて開催されています。
2023.11.02 14:05『「捨てる」思考法』出口治明 この本では、物事を見極める方法から、今日の日本社会で捨てるものと取り入れるものまで記されていました。人も何かを捨てて容量を減らしたところに新しいものを入れていく、と書かれていたので、私も1つ、そっと手放してみたらすっと新しいものが勢いよく入ってきました。なるほど!!、納得しました。